診療案内/循環器内科 cardio-vascular medicine

外来診療のご案内

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※循環器内科の診察は「予約優先」となります。

※水曜、土曜日(午後)、日曜・祝日は休診です。

診療科・医師紹介

循環器内科は心臓や血管を診る診療科です。心臓病には、狭心症や心筋梗塞、弁膜症、不整脈などいろいろな病気があります。血管病には、大動脈瘤、末梢動脈疾患や深部静脈血栓症・エコノミークラス症候群などが挙げられます。循環器病には急性心筋梗塞・急性大動脈解離など、命の危険を伴う病気があり、一刻も早く高度医療に繋げなければなりません。当院では、迅速検査システムを導入し、適切な診断を最短時間で得られ、病態にあった基幹病院へ緊急紹介する体制を整えています。

循環器病には、特発性(原因がはっきりしない)や先天性、感染性の疾患がありますが、多くの場合は、喫煙や高血圧、糖尿病、脂質異常症など「生活習慣病」の合併症として生じます。「生活習慣病」といわれると、「生き方」の結果で生じた自己責任による病気のように感じてしまいます。実際は、「体質」や「環境」などの要素も大きく、「生活習慣病」という名前は「罪深い」と思います。 いずれにせよ、「生活習慣病」を治療して、循環器病にならないようにすることが大切です。当院では、患者さんの「生活」を尊重し、何ができるかを一緒に考える治療を行っています。近年、「慢性腎臓病」と循環器病との関係が注目されています。腎臓病も生活習慣病と関係することが多く、腎臓の働きを意識しながら診療をすすめています。もちろん、特殊な病態が考えられるときには、専門医と連携をとりながら、循環器病の予防・治療を行います。

循環器病に限らず、病気になってしまった場合、「身体的痛み」だけでなく、家庭内や職場・社会的な役割が変わることによる「社会的痛み」や「精神的痛み」も生じます。また、どうして自分がこんなことになってしまったのだろうという「スピリチュアルな痛み」も生じます。患者さんやご家族だけでなく、多職種チームで一緒に悩みながら治療に当たることが重要と考えています。かかりつけ医として、専門性を活かしながら患者さん全体を診るよう診療を行ってまいります。

循環器内科医師

角田 等

所属学会

  • 日本内科学会
  • 日本循環器学会
  • 日本心臓リハビリテーション学会
  • 日本心不全学会
  • 日本心臓病学会

専門医・認定医

  • 日本内科学会認定内科医
  • 日本循環器学会循環器専門医
  • 日本内科学会総合内科専門医
  • 日本心臓リハビリテーション学会心リハ指導士
  • 心不全緩和ケアトレーニングコース(HEPT)指導者講習

略歴

1988年
熊本大学医学部卒業
1995年
熊本大学大学院卒業 医学博士
  • 国立循環器病センター 心臓血管内科・心臓集中治療部 厚生技官
  • 熊本赤十字病院 循環器内科 副部長
  • 熊本市民病院 循環器内科 医長
  • 熊本大学病院 循環器内科 心血管先端医療寄附講座 特任准教授
  • 熊本中央病院 集中治療部・救急総合診療部部長

循環器内科の検査

心電図

12誘導心電図

心臓の活動を電気的に多角的に記録。不整脈や心筋の障害がわかります。

Holter ECG(24時間心電計)

心電図を24時間にわたり持続的に記録。不整脈や狭心症の診断に用います。

24時間血圧計

自律神経の活動を反映して時間や状況によって変化する血圧を24時間にわたって持続的に測定します。

血圧脈波検査装置

脈の硬さの指標:CAVI(キャビィ)と狭窄・閉塞の判断指標:ABI(エービーアイ)の2つの指標を同時測定して動脈硬化の程度を評価します。

超音波検査装置

超音波ビームを照射して、心臓や血管の構造を描出したり、機能を測定します。

  • 心エコー:心臓
  • 血管エコー:頸動静脈、腹部大動脈、腎動脈、下肢動脈・静脈

院内迅速血液検査

循環器領域の血液検査で迅速な結果判定を望まれるものは院内で検査を行います。

  • BNP:心機能の評価、心不全の診断
  • TnT(トロポニンT):心筋傷害マーカー・心筋梗塞の診断
  • D-ダイマー:血栓形成、下肢深部静脈血栓や肺動脈血栓症の診断
  • PT-INR:出血傾向の検査、ワーファリンの効果確認 

心臓病・血管病

心臓病や血管病の症状として、「胸が締めつけられる」、「息が切れる」、「むくむ」、「気が遠くなる」、「脈が乱れる」などがあげられます。「心臓が痛い」と感じられる方は多くないようです。当院では、症状や診察所見を大切にして、採血や心電図、心エコー、24時間心電図など必要な検査を行い、診療を行います。
薬物治療だけでなく、食事や運動療法も重要です。カテーテル検査や手術などの高度医療が必要なときには、適切な基幹病院へ紹介・連携して診療にあたります。

心臓病が進行して、心臓がポンプとしての機能を十分に果たせなくなった状態を「心不全」といいます。日本循環器学会は、「心不全とは、心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気です。」と定義しています。したがって、「心不全」の兆候を早いうちに見つけて、治療を調整してくことが、悪くなる速度をゆっくりとして、生命を長持ちさせるためにとても重要になります。

日常生活で注意する点を、具体的にチェックしながら、患者さんと一緒に治療を行っています。また、「人生の最終段階」となった場合に、どのような医療を希望するか、患者さん自身がどの様に過ごしていきたいかを、ご家族のかたがたなどみんなで一緒に話し合い、考えていくことを大切に、診療していきたいと思います

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